⭕ 糖質過剰摂取を続けていると、脳神経細胞にブドウ糖が供給されに くくなり、脳神経細胞が減っていく
- 炭水化物や糖を摂ると、血糖値(ブドウ糖)が上がり、
膵臓から分泌されるインスリンによって、体中の細胞に供給され、 血糖値を下げる - 糖質過剰摂取を続けていると、インスリンの効きが悪くなり、
より多くのインスリンがないと細胞にブドウ糖が供給されない状態 になる(インスリン抵抗性) - インスリン抵抗性が進むと、脳神経細胞でもエネルギーの元である
ブドウ糖が細胞に取り込まれにくくなり、 脳神経細胞がやせ細り死んでいき、認知症の原因になる
⭕ ケトン体は、重要なブドウ糖の代替エネルギー
- 脳神経細胞のエネルギー源は、ブドウ糖と、
脂肪酸から造られるケトン体のふたつ
⭕ 軽度認知障害患者に、6か月間、30g/ 日の中鎖脂肪酸を与えたら、ケトン体の吸収が大きく増加し、 認知機能が改善された
- インスリン抵抗性により脳のブドウ糖の取り込みが低下しても、
脳のケトン体の取り込みは、 軽度認知障害および軽度から中等度のアルツハイマー病でも正常で ある - 血中のケトン体が適度に増加した量で利用できる場合、
脳によってブドウ糖よりもケトン体が優先的に取り込まれ、 ブドウ糖の代わりにケトン体が脳のエネルギーになる - 血中のケトン体の半減期は比較的短いため、
MCIの脳のエネルギー不足を完全に補うには、おそらく30g/ 日以上の量が必要なのだろう - 中鎖脂肪酸はココナッツオイルに 60% 含まれる。ココナッツオイル 50g 摂れば、中鎖脂肪酸 30gが含まれる。
⭕ 高齢者こそ脂肪を摂るべき
- ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸、牛乳、それにバター、
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる短鎖脂肪酸でも、 総じて脂肪の摂取が多い高齢者ほど、認知機能はよい傾向にある。
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高齢者こそ脂肪を摂るべき! 認知機能への効果とは(2018.06.08)