口内細菌、口臭、歯周病、慢性疾患

⭕ 口内細菌が、誤嚥性肺炎や生活習慣病と関連する
  • 舌表面の汚れである舌苔の面積が大きいほど、口腔内のアセトアルデヒド濃度が高い
  • アセトアルデヒドは発がん性物質で、口腔がん、食道がん、消化器がんの発症との関連する
  • 舌洗浄により、アセトアルデヒド濃度は低下し、飲酒者の口腔がんリスクを低減する可能性がある
⭕ 喫煙は口内の健康を悪化させ、糖尿病や認知症などのリスクを高める
  • 喫煙は、ニコチンやタールのせいで口臭を悪化させる
  • ニコチンは唾液分泌を抑制して口腔内の常在菌のバランスを崩す
  • こびりついたヤニには菌が付着して、虫歯や歯周炎を起こしやすい
  • 喫煙によって血流も低下するので、歯茎は貧血状態になる
  • 10年後に失っている歯の数は、非喫煙者の3倍
  • 口腔内の炎症が、全身病に深く関係し、糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患、認知症、がんのリスクを高める
⭕ 歯周病が全身に炎症を起こし、多くの病気の原因になる
  • プラークが多かったり、歯肉炎で出血したりしていると、口腔内の傷口から血管内に歯周病菌が侵入し、日常性歯原性菌血症を発症する。
  • 虫歯や歯周症を放置すると噛むだけで歯周病菌が血中に入る。
  • 歯周症患者は毎日歯源性菌血症を起こす。歯周病菌の出す毒素により血管壁を始めとして体内の様々な器官に慢性炎症を生じる。
  • この慢性炎症が、動脈硬化・高血圧・糖尿病・認知症・リウマチなどの原因となる。
⭕ 歯磨きとガーゼを使った舌清掃でかなり口臭を防げる
  • 口臭を気にする人は多いが、正しい予防法が周知されていない
  • 口臭に悩む患者では、歯のブラッシングだけでは改善しない例が多く、ブラッシング後にかえって口臭が悪化する例も見られる
  • 口臭の 90%以上は、口腔内の歯垢や、舌の汚れが口臭の原因であるので、歯のブラッシングとデンタルフロスに加えて、舌の掃除が効果的。
  • 舌全体を満遍なくガーゼで汚れをかき出すようにし、白いガーゼが黄色に変色しなくなるまで清掃する。

 

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