今週は、「 運転 」についてです。

⭕ 脳中枢に働く薬(睡眠導入剤、抗うつ剤、痛み止め)を飲んでいるなら、絶対に運転をするべきではない
  • 高齢者はたくさん薬を飲んでいる可能性が高い。鎮痛薬という名の中枢に働く薬、眠気をもたらす睡眠薬などを飲んでいる可能性も高く、それらを併用していることも珍しくない。中枢(脳)に作用する薬を高齢者が飲んだ場合、酒気帯び運転と変わらない状況になるのかもしれない
  • 抗うつ薬(レスリンなど)、睡眠薬(マイスリーなど)を使用すると事故のリスクが約2倍になる。
  • 抗うつ薬の自動車運転に対する影響:すべての事故が起こる可能性を2倍にし、致死的な事故が起こる可能性を3倍にする。
  • サインバルタのような「鎮痛剤」として処方される抗うつ薬も危険
  • 痛み止めのリリカは非常に強い眠気、ふらつきの副作用がある。トラムセットやトラマール(トラマドール)でも同じ。
⭕ かぜ薬を飲んでいるなら、運転をするべきではない
  • かぜ薬の副作用で有名なのは、尿閉と眠気と体のだるさである。かぜそのものでなく、薬でだるくなり、眠くなる。抗ヒスタミン薬がその主因である。病院の処方薬(PL顆粒)も同様の作用がある。車を運転するときには飲むべきではない。
⭕ 1時間以上の長い昼寝の後の運転は寝ぼけたままになって危険である
  • 深い睡眠に入ってから目覚めると、覚醒を完全に取り戻せない「寝ぼけた状態」になる。
  • 例えば、運転手がサービスエリアで20分くらいの仮眠をとることは、居眠り運転を避ける上ではとても有効だが、1時間以上の長い昼寝をしてしまうと、その後の運転は寝ぼけたままになって危険である。
⭕ お酒のあと、酔い醒ましのコーヒーを飲んで運転するのは危険
  • お酒を飲んでいる友だちが「コーヒーちょうだい!そうすれば運転できるから」といったら、とにかく運転させるべきでない。コーヒーには酔い醒ましの効果が無いだけでなく、酔っ払っている自覚を持つのがさらに難しくなる。
  • カフェインを摂取することで起こる覚醒状態は、家に運転して帰れるような錯覚を起こす。カフェインとアルコールを同時に摂取すると、悲惨な結果を引き起こすような決断をする可能性がある。
  • アルコールだけを摂取している人は、疲れや酩酊状態を感じて、自分は酔っ払っているということを認識しやすいが、アルコールとカフェインを両方摂取している人は、酔っ払い運転や社会的に危険な状況下でも、自分は覚醒しているから大丈夫だと思う可能性がある。

最近の記事

PAGE TOP